月桃紙 Wallpaperの特徴・施工などのメリット、デメリット
■月桃とは・・・
沖縄に群生するショウガ科の多年生草木です。
背丈が2m~5mになり、初夏には、白い房状の花を咲かせ、秋になるとそれが赤く色づきます。
月桃の葉には、強靱な繊維があります。
この繊維を原料として、月桃紙が造られています。
月桃紙を使用して壁紙や障子を製造されていますが、特に壁紙は ビニールクロスと比較して、塩ビ、ホルマリン、その他 重金属の含有量が皆無に近く、健康ルームには欠かせないアイテムになっています。
防火性
火災時の安全は、発熱量や発煙量の多少に大きく左右されます。
月桃壁紙は、有害ガスの発生がなく、発煙量も極めて少ない防火一級認定品です。
台所や集合住宅等の特殊建築物にも使用できます。
耐久性
和紙の持つ高い耐久性と強度に加え、フッ素樹脂加工による撥水処理を施しました。
塗れ雑巾で拭くことができ、手垢や汚れが付きにくい特徴があります。
防カビ・防虫性
月桃紙に使用されている糊に、防カビ加工が施されています。
月桃紙の主原料である月桃には防カビ、防虫成分が含まれています。
素材自体に調湿機能があるため、環境的にかび発生を抑制します。
調湿・通気性
月桃紙は、伝統的和紙の特徴である、調湿・通気性に優れています。
密閉された居住空間に最適な【呼吸する素材】です。
デザイン性
月桃の茎の繊維の浮き出したやさしい表情をしています。そして、月桃の持つアクを染料として活かした、ナチュラルな色調と憩いの住空間を演出する豊かな素材感が特徴です。
良好な施工性
月桃紙Wallpaperはクロス糊付機を使用できます。丁寧に扱うことで、基本的にビニールクロスと同じ施工ができます。
◆施工などの・・・
メリット
月桃紙 Wallpaperは、裏打ち紙がありますので通常の和紙クロスと同じ施工ができます。
紙製品の為、パテ・シーラーの下地の調整や貼り作業が丁寧に行っていただけると仕上がりも安心。
月桃紙(撥水・防汚)
【撥水性】
和紙のもつ耐久性と強度に加えて月桃紙の表面に樹脂加工を施した壁紙です。
これにより撥水性を得ており、キッチンやスイッチ回りなど、汚れやすい所にも使用でき、拭き掃除ができます。
撥水処理が縮み防止処理を兼ねているため、糊付けした後縮みによる施工は通常の和紙クロスより軽減します。
水分を弾くので水溶性の汚れは水ぶきで拭きとりやすい。
ボールペンはエタノールなどで拭きとれます。
月桃紙(調湿・呼吸)
【呼吸する壁紙】
自然の素材を活かしあえて表面処理を施さないタイプの壁紙です。
調湿性があります。
水分を吸収します。
壁紙のつなぎ目は重ねて貼れます。
デメリット
紙製品の為、壁紙の伸縮が起こり、つなぎ目はスキやすい。
パテやシーラーなど十分に乾燥させるため、施工納期をとる必要があり短工期には不向き。
月桃紙(撥水・防汚)
撥水性がある為、調湿性に乏しい
水分を弾く効果ですので浸透すると汚れにつながります。
【撥水】→水を弾く機能
生地表面を水が転がり落ちるような作用
【防水】→水を通さない機能
内側に水を通さないことを防水と呼びます。
月桃紙(調湿・呼吸)
水分を吸収するため水分汚れは浸透しやすく汚れやすい。
撥水処理が縮み防止処理を兼ねているため、これを施していないために糊付けした後縮みます。
壁紙・クロスはどの製品でも年数が経つにつれ、生活汚れや傷、壁紙の経年劣化はあります。
もちろん、ビニルクロスもです
メリット・デメリットも場合によっては変わります。
◆知っていましたか…
現在、どの住まいにも、必ずと言って良いほど使用されるビニールクロスの有害性をご存じの方は、少ないのかもしれません。
呼吸しないため、結露が発生し、その上冬場は暖房のためにカビが発生します。
そのカビからは胞子が室内に漂い、喘息やアレルギーの原因になります。
更に床がフローリングだとハウスダストが舞い上がり、呼吸器系にダメージを与え、喘息やアレルギーの原因をつくる室内環境になります。
ビニールクロスは熱分解すると、塩酸やダイオキシンのような有害な有機塩素化合物のガスを、大量に生成するため、火災時には非常に危険とされています。
お家は長く住まわれる空間ですので、自然素材の月桃紙Wallpeprを
貼ったお部屋で健康的に過ごしていただきたいです。