土佐和紙壁紙を選ぶ際に、土佐和紙壁紙ってどういうもの?(明紙 WALLPAPER)
土佐和紙(とさわし)と呼びます。
土佐和紙壁紙は機械漉きで作られた和紙です。漉き込み和紙クロスと言った方がよろしいでしょうか。
土佐和紙壁紙を選ぶ際に、土佐和紙壁紙ってどういうもの?と考えると思われます。
その時に考えるのは和紙・紙クロス?
ビニルクロスと何が違うの? 貼りやすい?
拭けるの?自然素材?
など気になると思われます。
そもそも、紙系クロスって何でしょう?
壁紙の種類には
紙系壁紙:加工紙、紙布、和紙
繊維系壁紙:織物、植毛、化学繊維織物、化学繊維植毛、化学繊維不織布、絹織物
塩化ビニル樹脂系壁紙:塩化ビニル
プラスチック系壁紙:プラスチック、オレフィン
無機質系壁紙:水酸化アルミニウム紙、骨材、ガラス繊維
その他: 合成紙、どんす張り、塗装仕上げ
など壁紙は材料区分により分類されます。
【土佐和紙壁紙は紙系壁紙】
紙系壁紙
紙(普通紙、難燃紙、紙布)を主素材とする壁紙。
ただし表面化粧層にプラスチックを20g/m2以上使用したものを除く。
【土佐和紙壁紙とは】
楮(コウゾ)、三椏(ミツマタ)、雁皮(ガンピ)、ケナフ等天然の植物を原材料として機械で紙を漉いてつくられた自然素材の和紙です。調湿効果があり本来紙の持つ性質として保湿効果もあり、壁紙や障子紙、襖紙に使用されています。
【土佐和紙壁紙の特徴】
・シックハウス対策の自然素材壁紙。
・和紙特有の調湿性・保温性があり、心地よい住空間を創造する
・温かみのある風合い。
・光触媒作用(酸化チタンの酸化分解)によりホルムアルデヒドの除去、消臭効果等々室内を清潔に保ちます。
・自然の植物を原料としているため身体にも地球にも優しい。腐れば肥やしになり燃やしても有害物質が発生しない現在に求められている最高の建材です。
・日本工業規格(JIS)においてホルムアルデヒドの発生量が最も少なく安全な最上位ランクのF☆☆☆☆を取得している。
・和紙壁紙本来の植物繊維ならではの性質やその繊維の編み方による表面の凹凸から生み出される調湿効果、保温効果、調光効果、吸音効果に優れています。
・準不燃認定 QM0405(大臣認定)
【どんな素材?】
和紙はパルプ、コウゾ、三椏、ケナフ等天然の植物を原材料としています。
その他和紙の原料として、麻、イネワラ、オクラ、竹幹、熊笹、竹皮、炭などがあります。
楮(こうぞ)
コウゾは、クワ科の植物で1年に約2~3メートルにもなり、毎年収穫できるため、古くから和紙の原料として使われてきました。
コウゾは繊維が長くて太いので、障子紙、かさ紙、たこ紙などのような、たいへん丈夫な紙ができます。 また、土佐和紙のなかでもっとも有名なタイプライター原紙の土佐典具帖紙も、コウゾから作られます。
雁皮(ガンピ)
ガンビもミツマタと同じジンチョウゲ科ですが、栽培がむつかしいので自然のものを原料にします。
ガンビは繊維がいちばん細く、強くて粘りがあります。学校で使う謄写版原紙などが作られます。ヤスリ版の上でガリガリと鉄筆で字を書いても破れたりしません。
三椏(ミツマタ)
和紙の原料として使われ始めたのはいちばん新しく、今から約390年ほど前からです。
ミツマタは繊維が丈夫で細くつやがあり、1万円札に使用されています。新しいお札をさわるとすべすべしていますが、これはミツマタが使用されているからです。
また、ミツマタからは、着物で有名な京都の西陣織物の金糸や銀糸、金銀の箔合紙、書道用紙なども作られています。
これらの原料は、雨が多く、あたたかい土地でよく育つ植物ですから、高知県の山々はたいへん適した場所といえます。
これらのことが、高知県の紙産業を発展させてきた土台となっています。
近年はタイ、フィリピン、チリ等外国産等の使用が多くなっています。
ケナフ
アオイ科の一年草で、成長が非常に早く、木の5倍以上の炭酸ガスを大量に吸収して固定する環境改善作物です。
現在、日本では沖縄から北海道まで、学校や市民団体、ケナフの会などでも多く栽培されています。
約半年間で成長し、栽培範囲も広く、短期間で多くの収穫が可能です。したがって地球環境の視点からも最近特に注目されてきました。
短期間に成長し、木材資源に替わるケナフを原料とした紙はさまざまな分野で使用されています。
ケナフの紙は上質で強く、風合いもよい紙が出来ます。
WOOD・わりばし
環境に優しく、資源を無駄にしないエコクロスとして再生しています。
竹
竹は堅くて弾力性に富み、柔軟性があり、繊維は丈夫で細長く、その繊維を利用して良質の紙ができます。
【土佐和紙の魅力】
湿度が高い時は湿気を吸収し、乾燥したときには放出する調湿性があり、また、独特の繊維が光を乱反射させるため、照明の灯りや日光を柔らかくする調光機能もあります。
光と同様、音も分散・乱反射しますので、音が柔らかくなり、部屋からもれる音も軽減できるといわれています。
リフォーム時には、既存の和紙のうえに重ね貼りすることも可能です。
原料は植物ですから燃えても埋めても有害物質を出さず、人間にも環境にも優しい材料です。
当店商品は環境に優しいシックハウス対策-国土交通省認定品-(F☆☆☆☆)です。
商品に今注目をあびている光触媒加工を行った和紙壁紙も販売しております。 酸化チタンには抗菌・消臭・大気浄化・防汚等の効果があり健康対策、環境対策、シックハウス対策等に優れた効果を発揮します。
【ビニルクロスよりは貼りにくい?】
クロスを貼るには職人さんの技術力と言われますが、確かにそれもあります。
ただ、自然素材を使用した和紙なので製品の特質な部分もありますので技術力だけとは言えません。製品を使う、提案する場合には伝える立場の方もお客様に伝えていただけないといけません。
ビニルとは、種類が違うので比較するものではないので土佐和紙壁紙の良さ、施工性、仕上がり方など伝えていただければよろしいかと思います。
貼りにくいというのは、漉いた和紙のような紙系壁紙は、糊の水分を吸うと伸びます。
紙が濡れたらヨレヨレになったりするのはご存じだと思いますが、紙が伸びて、貼った後、乾燥したら縮むので、ジョイント(壁紙のつなぎ目)は重ねて貼ります。
ビニルクロスのように、何枚も糊をつけて置いとくのもできません。たたみじわや、通気性により、糊が乾き、紙がひっついてしまいます。
この辺は職人さんが分かっていることだと思います。
ビニルクロスを貼るのような作業環境より手間をかけて貼る作業になります。
ビニルクロスよりは貼りにくいですが、作業にゆとりをもって頂ければ、プロの職人さんでしたら、貼りにくいとは感じないと思います。
【AGI WEBショップが選ばれる理由?】
実際、こちらではわかりません(^^♪
当店のオーナーが和紙、紙系専門の壁紙職人でもあり、田舎が高知県で土佐和紙を身近に触れる機会もあり、また施工としても経験があります。
また、インテリアコーディネーターの有資格を持ち、壁紙のスペシャリストとして土佐和紙壁紙をお客様にご提案して採用していただいておりました。
特に一般住宅はもちろんですが、賃貸物件、学生マンション、ワンルームなどおすすめでしております。
貼り替え頻度が多い場所では、重ねて貼れることで施工時の下地の劣化なども起こさず、ゴミの削減にもつながります。静かな学習環境、室内空気環境が良い自然素材の空間など住まわれる方、オーナー様、施工職人さんにお喜びいただけるかと思います。
WEB販売をしてからも、色んなご質問などを通して勉強させていただいており、まだまだ勉強中ですが、より多くの方にお届けできるように努力している中で、少しづつ増えてきてお使いいただいております。
塩化ビニルクロスが多くなってしまった日本の壁紙ですが、
日本の和紙の良さを日本の和紙の良さを広め、和紙文化を残し、より多くの方にお届けできればと思い、オーナーは慣れないWEBで奮闘し販売しています。
地域では現場で取り扱うこともあったので、身近では伝えることができますが、
WEBショップで多くの地域には中々、うまく伝えにくく、これからも少しづつブログを通して伝えていければと思っております。
自然素材壁紙をお探しの方は、こちらから。
自然素材の家作りの内装材・壁紙なら土佐和紙壁紙(Tosa Washi Wallpaper )